[NEWS] 第一回「阿賀北ロマン賞」小説・随筆部門大賞作品を公開します

 敬和学園大学では、新潟県新発田地域振興局との共催で、2008年度開始の新規企画として、文藝賞「阿賀北ロマン賞」を設け、第一回の作品募集を行いました。
 その結果、小説・随筆部門は、阿賀北地域の「星空」をテーマに98編、創作童話・児童文学部門は、阿賀北における新発田地域(新発田市、阿賀野市、胎内市及び聖籠町)の「水」をテーマに77編の創意溢れる作品をご応募いただき、受賞作品を決定いたしました。
 このたび受賞作品の中から、小説・随筆部門の大賞受賞の3作品(下段の添付資料欄の作品名をクリックしてください)およびその選評を発表させていただくことになりましたので、ぜひご覧ください。

 なお次の選評は、「阿賀北ロマン賞」特別審査員で、作家・「三田文学」編集長の加藤 宗哉氏によるものです。

●小説部門 一般・大学生の部 大賞
作者:杉原 泰洋(新発田市、46歳) 作品名:「姉とみたオリオン」
 「病弱で薄幸だった姉の人生の顛末が、雪国を舞台に、弟の眼から描かれる。寝ついた姉の枕もとに鏡台を移動し、そこに映る冬のオリオン座を姉弟で見つめるシーンが印象的だ。小説を読む悦びとは、胸に焼き付くたった一つの情景、たった一つの文章を見つけることだという原則をあらためて思い出させてくれる。現代小説が失いつつある「感動」の原型も、ここには感じられた。感傷がやや強く出すぎているものの、好感のもてる作品である。」

●小説部門 高校生の部 大賞
作者:西村 優輝(新潟市東区、18歳) 作品名:「星たちのカリオン」
 「戦時下の一地方都市を舞台に、ピアノを習う二人の少年と、そのピアノを所有する教会の神父の交流を描いた青春小説だが、人々の心にのこる曲を作りたいと願う少年が、夜、満天の星空を見あげながら、「何ひとつとして余分な星なんかない。眩い星も、闇に呑まれた星も、無駄なものなんてなくて、静かだ」と口にする。これが作品の主要イメージとなって生きている。書き手の可能性に期待したい。」

●随筆部門 大賞
作者:石田 瑞穂(新潟市西区、68歳) 作品名:「二王子岳と仲間達」
 「二王子岳を初めとする阿賀北の山々での登山体験を中心にした自分史といえる。大学卒業後に都会の会社へ就職したが、家族の事情で呼び戻され、家業を継がされるという事態になっても、山岳部の先輩から「人にはそれぞれ与えられた運命、努めがある。そこで最善を尽くすことだ」と助言を受ける。こういう人生肯定こそが、作品に説得力を生み出している。故郷再生への願いも込められた好篇である。」

第一回「阿賀北ロマン賞」(創作童話・児童文学部門)受賞作品はこちら


添付資料


新発田学研究センター