[NEWS]第2回「阿賀北ロマン賞」小説・随筆部門大賞作品を公開します。

 敬和学園大学では、新潟県新発田地域振興局との共催で、2008年度開始の新規企画として、文藝賞「阿賀北ロマン賞」を設けました。2009年度も前年度に引き続き作品募集を行った結果、秋田から鹿児島までの18都府県から計99編のご応募をいただくことが出来ました。
 小説・随筆部門は、阿賀北地域の「花」をテーマに47編、創作童話・児童文学部門は、阿賀北における新発田地域(新発田市、阿賀野市、胎内市及び聖籠町)の「花」をテーマに52編の創意溢れる作品をご応募いただき、受賞作品を決定いたしました(受賞者一覧はこちらからご覧ください)。
 このたび受賞作品の中から、小説・随筆部門の大賞受賞の2作品(下段の添付資料欄の作品名をクリックしてください)およびその選評を発表させていただくことになりましたので、ぜひご覧ください。

 なお次の選評は、「阿賀北ロマン賞」特別審査員で、作家・「三田文学」編集長の加藤 宗哉氏によるものです。

■小説部門 一般・大学生の部・大賞
「夢の中で」麻月 鉈(17歳)
文学の新人に年齢は関係がないと私は思っているが、それにしても若い才能に出会うのは愉しい。今回の受賞者は全員一致で17歳の高校生に決まった。主人公の少年が夢の中で見知らぬ少女に出会い、「私を見つけて」と言われて旅に出る――この一見無謀な設定が、読む者に違和感なく受け入れられるのは何より作者の筆力だろう。きわめて現代的な言葉のなかに、恋と、それが狂気に変わる様までが語られ、私は思わずドストエフスキーの『白痴』を重ねたほどだ。

■随筆部門 大賞
「新たに涼し」須藤 登茂子(76歳)
小説でも随筆でも、とかく内容やテーマが問題とされがちだが、肝要なのはやはり文章である。須藤さんの文章はその点で抜きんでていた。何より、安心して読めた。飾りを落として、無駄がない。文中に「七十半ばを越して」とあるが、いかにも鍛錬された文章という感が強い。新発田に一日だけの旅をして、丈高く伸びたコスモスに戦時中の記憶が呼び起こされる。「忘れものを取りに行ったような一日だった」という結語もぴたりと嵌まっている。

第2回「阿賀北ロマン賞」(創作童話・児童文学部門)受賞作品はこちらからご覧ください。


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新発田学研究センター