[NEWS]第4回「阿賀北ロマン賞」随筆部門、小説部門、創作童話・児童文学部門大賞作品を公開します。

敬和学園大学では、2008年度、文藝賞「阿賀北ロマン賞」を設けました。2011年度も前年度に引き続き作品募集を行った結果、北海道から鹿児島までの21都道府県から計96編のご応募をいただくことが出来ました。
 随筆部門は15編、小説部門は32編、創作童話・児童文学部門は49編の創意溢れる作品をご応募いただき、受賞作品を決定いたしました。受賞者一覧は下段添付資料欄からご覧ください。
 このたび随筆部門、小説部門の大賞受賞の作品(下段の添付資料欄の作品名をクリックしてください)およびその選評を発表させていただくことになりましたので、ぜひご覧ください。

 なお次の選評は、「阿賀北ロマン賞」特別審査員で、作家・「三田文学」編集長の加藤 宗哉氏等によるものです。


■随筆部門 大賞
「から寿司」渡会雅魚
 「Nさん」の供養にと畑で酒をすすめられながら、筆者は故人をおもう。その追憶に新発田にかかわりのある日本の軍人や、彼らが好んだであろう地元の酒、南蛮味噌、から寿司といった味覚の話がくわわる。何より、畑で供養の酒を飲む、という全篇を通す光景が印象に深い。「私はラッパ飲み、Nさんは土を通してジワリジワリ。」という個所もいいのだが、細かいことを言えば、文章を途中でとめること(体言止め)を避ければ、絶品に仕上がった。

■小説部門 一般・大学生の部 大賞
「黒糖のかおり」村川忍
 語られるのは、血はつながっていないが思い出ぶかい祖父である。主人公はその祖父の出身地さえ記憶していない。かつて「シマダ」といふ地名を耳にしたことがあったが、それがやがて、祖父がよく作っていた蒸気パン(ポッポ焼き)がきっかけとなって、「シマダ」は「新発田」ではなかったのか――と気づく。小説としてうまく読者を惹きつけて結末まで導く。出来れば終章は新発田へ「行こう」ではなく、「行った」場面で閉じてほしかった。

■創作童話・児童文学部門 一般の部 大賞
「いろり」きしだしげお
 物語を書く時、起承転結を考えると、どうしても時や場面展開などで変化をつけたくなるものだ。しかし、今作品は、いろりを囲む場面だけでお話が展開されている。子ぎつねとばあちゃの心暖まる交流がぎゅっと凝縮され、方言での会話も一層暖かさを引き立てている。内容としては、ややオリジナリティーに欠けるが、昔話や民話のような空気感が書ける人だと思った。きしださんのもう少し長い物語も読んでみたい。

添付資料